
期間工は期間満了ボーナスが大きい
期間工は季節要因により工場の生産量に違いが出やすい業種で多く採用されています。自動車工場では新車販売数が多くなる春先に向けて増産体制が整っているので、年間を通して同じ生産台数が組まれているわけではないことから正社員だけでなく期間工の存在が欠かせません。一般的なアルバイト勤務では難しい増産要員として契約社員に準じた働き方が求められるからこそ、入社後の環境次第で複数年に渡り期間工へ応募しようか決めることになります。なぜなら、全く仕事内容が同じであっても期間工の契約期間満了時に渡される達成ボーナスは会社ごとに大きく異なるからです。
郊外にあるからこそ入寮条件が待遇面の違いに関わる
自動車工場や大型機械工場といった期間工を積極的に採用している大規模工場では、全てが直雇用とは限らずに期間工を専門に用意する派遣会社が少なくありません。地元以外の人を採用して期間工として働かせるからこそ、寮を予め用意しておかなければならないわけです。刈り上げ社宅と同じように自社で建設して運営している寮ばかりではなく、民間の賃貸住宅を借り上げて寮として運用しています。このため、入寮環境と条件が派遣会社ごとに大きく異なるので、全く時給が同じであっても期間工の契約期間内における生活環境に大きな違いが生まれやすいです。
期間工同士は互いの時給を聞くことがマナー違反となる
期間工として大規模工場で働いている間は、次第に同じ生産ラインやグループと休日が被れば会社が違っても仲良くなることが多いです。しかし、期間工としての契約期間が完了する間際になるまでは、互いの時給や雇用条件を聞くことはマナー違反とされています。なぜなら、全く同一時給であっても保有資格や派遣元会社により雇用条件は大きく異なるので、同一労働同一賃金とはならないことが多いからです。待遇条件が悪いまま働いていることを知った人にとって、その後の仕事に対するやる気が大幅に削がれてしまうことは誰でも分かります。このため、契約期間満了時以外には互いの時給を確認しないことが暗黙のルールとなっています。
次回も同じ会社経由で期間工をするかじっくり吟味する
期間工は契約延長を繰り返して数年間働き続ける人もいますが、多くの人は増産要員として期間工の仕事をしているので1年のうち数ヶ月は契約期間外となり住所地へ帰ることが一般的です。次回も同じ会社経由で期間工をするかどうかは、契約期間満了を迎えた人同士で情報交換を行うことにより吟味することになります。契約期間満了で契約延長をしないことが分かっている場合には、互いに情報交換を行う縛りがなくなるからこそ、次回はもっと良い条件で期間工として戻って働きたいという人が珍しくありません。
期間工によって繁忙期は異なります。様々な繁忙期の仕事場を組み合わせることで一年中働くことができます。